棒銀戦法について紹介します。
飛車先から銀を繰り出し、敵陣を破る作戦です。
前回からの続きです。
銀が5段目まで進出し、後手は銀を下がらせようと歩を打ちましたが、次の手が大事です。
銀を逃げずに、歩を突くのが正解です。
後手は銀を取ると、と金ができて破られてしまうことは前回説明しました。
同歩、同銀と進みました。
後手は同銀と応じ、同飛と取り、銀の交換となりました。
歩を打たれ、自陣に飛車を引き上げて、一段落です。
お互い持ち駒に銀が加わり、駒の損得はありません。
しかし、「攻めの銀」と「守りの銀」の交換では価値が違います。
攻めの銀は持ち駒になると価値が上がるのです。
棒銀成功と言えます。
次回は、端から攻めることを考えてみます。