将棋大会でよく指される戦法に「筋違い角」があります。
ベテランの人ほど得意としているようです。
初めて指されると、どう指せばいいか迷うところです。
相手(筋違い角の側)は先手です。
普通に角道を開けると、
いきなり、角交換されました。
同銀と取ります。
歩の両取りに角を打ってきました。
筋違い角戦法のスタートです。
なぜ、筋違い角と言うかというと、
角は斜めにしか進めませんが、駒を並べた位置に行けないからです。違う筋に打つから、筋違い角!
<失敗例>歩を取られて馬を作られてはいけません。
正解の局面に戻ります。
金を上げて守ります。
歩を突きます。ここを突くのは、相手の角を自陣に引きにくくするためです。
そこで角の引き場所を作るため、歩を突き返しました。さらに歩を突きます。
相手は同歩と取りますが、香と歩の両取りに角を打ちます。優勢となりました。
局面を戻します。
歩を突き返すと不利になるので、相手は角を途中に引きました。
歩を伸ばして角道を遮断します。
筋違い角には、腰掛銀(真ん中の歩の上に銀がいる形)を目指して、金銀と歩で角を押さえ込むようにしましょう。
筋違い角は、序盤に自分の得意形(例えば中飛車など)を外され、残念かもしれませんが、相手の角の利き(成り込み)に注意して慎重に進めてください。必ずと言っていいほど優勢になります。