前回は、代表的な囲いについて紹介しました。
よくNHKの将棋番組で「玉が固い(ぎょくがかたい)」といいますよね。
「固い」、「固さ」とは何でしょうか。
上の図は、先手側の囲いは「美濃囲い」です。
金と銀が3枚で王将を守っています。
守り駒のガードが強く、なかなか相手は攻められないですよね。
これを「玉が固い」といいます。
では、後手はどうでしょう。
後手の囲いは、「穴熊」です。馬も守りについますね。
先手の守りと後手の守りは、どちらが「固い」でしょうか?
答えは、後手の「穴熊+馬」の囲いです。
「固い」と一口にいっても、相手との比較になります。
今度は先手側の囲いは、金銀4枚の「穴熊」+馬なので、後手に比べて「固い」ことになります。
「固さ」とは、相手との比較です。
玉将の守りは大切です。
しかし、攻めとのバランスがあるので難しいところでもあり、将棋の面白いところでもあります。